8: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/01/04(木) 22:56:55.43 ID:FQ763ukmo
「はぁ……どうしよう……」
溜め息を吐きながら漏らした言葉はどこかに消えました。ちゃぷんとお湯を手ですくってみても考えはまとまりません。口元まで湯船に浸かって、ぶくぶくーっと息を吹いてみました。勢いよく現れた泡は見る間に水面を揺らす波紋へと変わっていきました。
あの後、考えさせてと答えると予想していたように頷いてから、私の名前を聞いて「また来ます」と去っていきました。かと思ったらすぐに戻ってきて良縁お守りを買ってから何かを思い出したような顔になって、
「そうそう、言い忘れてました。あけましておめでとうございます、歌鈴さん」
そう言って帰って行きました。
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