13: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2018/01/04(木) 23:04:26.04 ID:FQ763ukmo
「あ、そういえば……なんでスーツ姿で神社に来たんですか?」
届いた紅茶にミルクを混ぜながら気になっていたことを尋ねました。新年の神社で浮いていたのが、紅茶へと注がれたミルクと何故か重なって見えたからでしょうか。
「あぁ……なんとなく良い出会いがありそうだと思ったからスーツで来てみたんです。先輩からスーツは持っていけと言われて、わざわざスーツなんてと思ったんですけどこうしてみると感謝しないとですね」
私と同じように珈琲をかき混ぜながら答えてくれました。その姿は最初に私に話しかけてきた時とはなんだか違って見えました。
「神様の思し召し……」
はっと彼を見つめます。つい頭に浮かんだことをそのまま漏らしてしまいました。だけどそれ以上に驚いたのは彼も同じことを言ったのが聞こえたということです。それは彼も同じようで。私の言葉が聞こえたのか、彼も私のことを見ていて。お互いにそのまま見つめあっていて、ふっと同じタイミングで笑ってしまいました。
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