男「天才プロ棋士もこうなっちゃオシマイだな……」プロ棋士「……」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 22:53:53.70 ID:JSCgpTg7o
俺もかつては大企業の正社員、“勝ち組”といっていい人種だった。
しかし、ちょっとしたいざこざで会社を辞めてから、人生の歯車が狂い始めた。
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 22:55:29.38 ID:JSCgpTg7o
「……私をどうするつもりだ」
「安心しなよ、殺しはしない。俺の最大の目的はあんたを屈服させることなんだ。
俺に心から屈服したら、解放してやるさ」
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 22:57:37.77 ID:JSCgpTg7o
「私を拉致する時の手際、みごとだった。よほど私のことを調べたようだな」
「ああ、調べさせてもらったよ。Wikipediaを始め、あらゆる手段を使ってな。
あんたの生年月日、あんたが何歳でプロになったか、どのタイトルをいつ取ったか、
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 22:59:04.51 ID:JSCgpTg7o
ところが、天才棋士はまだ冷静さを保っていた。
「いっておくが、私は絶対に屈服しない」
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:01:47.39 ID:JSCgpTg7o
「まず一つ目は……“忍耐力”だ。
プロ同士の対局、特にタイトル戦ともなれば、すさまじい長期戦・消耗戦となる。
あの緊張の連続に比べれば、今のこの状況など取るに足らないものさ」
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:03:25.98 ID:JSCgpTg7o
「だいたい、君の目的は“私を屈服させること”だろう? なのに、今のこの状況はおかしくないか?
君は私をひ弱そうだからターゲットにした、といった。
そんな相手をこうして手も足も出ない状態でいたぶって、君の自尊心は満足するのか?
対等な条件の決闘で私を倒さねば、意味がないのではないか?」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:04:29.51 ID:JSCgpTg7o
「……いいだろう」
俺は天才プロ棋士を拘束していた手足の縄をほどいてやった。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:06:44.28 ID:JSCgpTg7o
「ほどいてくれたな……私の狙い通りだ」
「なに……!?」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:08:41.81 ID:JSCgpTg7o
「三つ目を教えよう」
プロ棋士が俺の右手をつかんだ。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:10:34.94 ID:JSCgpTg7o
「もうそろそろ、あいつもここに来る頃だろう」
次の瞬間、地下室の扉が叩き壊され、数人の警官とともに
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/01/03(水) 23:13:10.05 ID:JSCgpTg7o
「弟は今日、君のような輩が襲撃してくることを読んでいたんだよ。
『兄さん、今日あたり私は誰かに襲われそうな気がするんだ』とね。
そこで私は身代わりを買って出たというわけだ。
体格をなるべくごまかせるようゆったりしたスーツを着て、発信器をつけてね。
以下略
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