7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/03(水) 22:49:18.98 ID:2D1W7Azp0
ひとりになった病室で、七海は布団にくるまって考える。
こどものころに読んだ人魚姫の絵本だと、最後に人魚姫は泡になって消えてしまう。
初めて読み終えた時、なんだかすごく悲しくて、母さまにどうしてって飽きるほど質問を繰り返した。
消えちゃうくらいなら、どうして人間の足を手に入れようなんて思ったのかな。
母さまは曖昧に笑いながら、答えはいつか七海が見つけなさい、って諭すように言い聞かせてくれた。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/03(水) 22:50:41.86 ID:2D1W7Azp0
以上です。
スターライトステージにおける七海のウワサ(昔、海で溺れたときに、大きな魚のような何かに助けられたらしい)、
そしてイヴ・サンタクロースの『渚のサンタクロース』が発想元です。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン作『人魚姫』は悲恋の物語として有名ですが、本来泡になった後、人魚姫は風の精に生まれ変わるのだそうです。
その辺りを踏まえて読んでいただけると、物語の未来について考える何かがあるかもしれません。
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