193: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:35:29.54 ID:kta593FJ0
「『違う』、か」
「ああ、それだ」
千代美の料理に何か問題でもあるのだろうか。彼女の料理を口にする者は軒並み『店が開ける味だ』などと言う。
何が不満なのだ、ミカは。
「店が開ける味。そうだね、彼女の料理はいつもそうだ」
でも今朝のサンドイッチは違ったんだ、とミカは言う。
「彼女は人に料理を出す時は店が開ける味、つまり万人向けの味にする」
「それが今朝は違ったと言うのか」
「うん」
どういう事だろう。一体何が言いたいのだ、ミカは。
私は分かったわと、紅茶を淹れて運んできたダージリンが口を挟んだ。
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