194:名無しNIPPER
2018/01/12(金) 19:36:16.24 ID:kta593FJ0
「ここまで言って気付かないまほさんは本当に幸せ者よ」
「全くだ。まほ、今朝のサンドイッチは万人向けじゃなく」
まほ向けの味にしてあったんだ。
ミカはそう言って紅茶に口を付け、顔を顰めた。
「これは不味いね」
「ごめんなさいね。淹れるのは下手なのよ、私」
まだ分からない。
困惑する私を余所に、二人は和気藹々と雑談を始める。
「ま、待て、私向けの味とは何だ」
ミカはまたも言い回しを探すような間を置いた。
しかし言葉が見付からなかったのか、やがて、諦めたように言う。
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