177: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:02:12.18 ID:ojaRw0Ig0
「あら、帰って来たみたいね」
「ええっ、あれだけ待っても帰って来なかったのに、お風呂に入った途端かい」
そういうものよ、と笑う。
178: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:03:11.88 ID:ojaRw0Ig0
「このお弁当箱と文庫本を渡せばいいのよね」
「うん、頼んだよ」
はいはい、と言って隣の家へ。
179: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:04:41.15 ID:ojaRw0Ig0
今日のぶん終わり
たぶんもう少しで完結しますので、もう暫くお付き合いください
180: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 08:37:30.47 ID:NDtKQXWL0
今晩、完結まで一気に投下します
長くなりますがよろしくお付き合いください
181: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:25:00.59 ID:kta593FJ0
【ミカ】
あかときは終に行く
もう帰してはくれぬ
182: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:26:03.12 ID:kta593FJ0
「わあ、えっち」
「やかましい。ミカ、何故お前があの本を持っている」
「お風呂のあとじゃ駄目かな」
183: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:27:06.11 ID:kta593FJ0
「ミカ、あの、本、ありがとう」
声が震えている。
184: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:27:58.08 ID:kta593FJ0
「サンドイッチ、ご馳走さま。あまり美味しくなかったよ」
「えへへ、やっぱり」
気恥ずかしそうに笑って、千代美も立ち去った。
185: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:29:18.20 ID:kta593FJ0
【千代美】
参ったなあ、ミカにはバレちゃったか。
まあ、それはそれ。いずれバレるものだったんだと思うことにする。
186: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:30:10.53 ID:kta593FJ0
「聞いて頂戴。カチューシャったら酷いのよ」
今日のダージリンはカチューシャとどこかで食事をしていたらしい。
お酒を飲んだカチューシャを車で送ろうとしたら、乗りたくないと言ってわざわざノンナを呼び出して帰ったとかなんとか。
187: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:30:54.53 ID:kta593FJ0
「私にその本を預けたのは、あの人なんだ。名前は忘れたけど」
何て言ったっけ、あの、カチューシャのせいでよく走り回ってるハイエースの人、とミカは記憶と格闘している。
あれ、それってもしかして。
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