187: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:30:54.53 ID:kta593FJ0
「私にその本を預けたのは、あの人なんだ。名前は忘れたけど」
何て言ったっけ、あの、カチューシャのせいでよく走り回ってるハイエースの人、とミカは記憶と格闘している。
あれ、それってもしかして。
「ノンナか」
「そう、ノンナさんだ。彼女が先にそこで待ってたんだよ」
そう言ってミカは玄関の方を指す。
ノンナが来てたんだ。
彼女が先にそこで待っていた。普通の本ならポストにでも突っ込めたんだろうけど、この本じゃ無理だから待つしか無かった。
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