サターニャ「大悪魔になるということ」
1- 20
7:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:45:28.33 ID:GlK7P5xA0
経年劣化で掠れかけた文字の中から目的の情報を見つけ出し、しばし読み耽る。

「……記憶違いだったら良かったのにね」

途端にその本が忌々しいものに感じられ、乱暴に書棚へと突っ込み戻した。
それだけ前のことを正確に覚えているとは限らないだろう、と自らに言い聞かせここまで来たはいいが、呆気なく裏切られることとなったのだから。

強大な悪魔は、近しい天使を堕落させる。
記されたこの一文を前にした今、大悪魔になるという悲願の成就に対しもはや何の喜びも感じない。
これが、大悪魔になるということだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/25.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice