サターニャ「大悪魔になるということ」
1- 20
11:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:49:28.07 ID:GlK7P5xA0
「ご、ごめん……なさい……」

続けてその顔に悲しみが湛えられていく。
違うのに、そんな顔させたかった訳じゃないのに。
謝らなきゃ。こっちこそごめん、と。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:51:14.54 ID:GlK7P5xA0
「……」

「さ、サターニャさん……?」

「くだらない」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:52:04.07 ID:GlK7P5xA0
「ち、違……私そんなつもりでは……反省しますから……」

「あんたがどう思ってるかなんてどうでもいいのよ」

「現に私がこう感じたことに変わりはないんだから」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:53:25.10 ID:GlK7P5xA0
……

足取りさえおぼつかない状態ながら、なお余りある強大な力で小規模の結界を展開する。
今から見せる無様な姿を千里眼に捉えられ、悟られることがないように。

以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:54:47.90 ID:GlK7P5xA0
「くっ……う、ううぅぅ……!」

涙をとめどなく溢れさせ、悲嘆に暮れる。これほど辛い経験なんて久しく味わってはいない。

なにしろ、今まではいつも側で支えてくれる相手が居たのだから。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:56:04.84 ID:GlK7P5xA0
だからと言ってただ逃げたとしても全力で探しにくるだろうし、事情を説明し離れようとしても付いてきてしまうだろう。
喜ばしいはずの好意の深さまでもが枷となっていた。

ならば、その好意を崩してしまえばいい。修復不可能なほどに。
きっぱりと切り捨て、私じゃない相応しいパートナーを見つけてくれればいい。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 16:58:13.44 ID:GlK7P5xA0
……

飴を舐め、平静を保ちつつ教室へと歩を進める。

今は私が一方的に嫌ったという関係にある。私を切り捨ててもらうなら、向こうから嫌われる必要があるわけだ。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:00:01.28 ID:GlK7P5xA0
だめだ、ラフィエル本人は自分に非があると思い込んでしまっている。これじゃ何をしても自分を責めるだけだ。

どうしたものかと考えていると、視界の端に紫色の髪が揺れた。

「おはよ、サターニャ」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:00:42.78 ID:GlK7P5xA0
「……え?」

「何馴れ馴れしく話しかけてるの? って言ってるんだけど」

「な、何言って……」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:01:34.09 ID:GlK7P5xA0
暴挙を目の当たりにし、視線に敵意が宿る。
無論ヴィネットだけではない、ラフィエルにも。

なんでこんな酷いことが言えるんだ、と何処か他人事な自分がいた。
そうでもしないと、心が保ちそうにないから。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2018/01/03(水) 17:03:04.82 ID:GlK7P5xA0
「……ご名答、この飴なんだけどね」

途端、全員の目が少しばかり穏やかなものに変わる。
なんだ、何かと思ったら魔界通販のせいか……そんな日常の一コマに過ぎなかったのか、と。

以下略 AAS



53Res/25.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice