恭子「充電?」咲「はい」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/01(月) 21:20:30.65 ID:3BTb0vF80

***

覗き穴からダークブラウンのコートが見える。

先日二人で買い物に行ったときに、恭子に似合 うと咲が選んだものだ。

恭子『着いたで』

再び繋がった携帯から、先程よりもさらに潜められた声が漏れる。

咲「……」

恭子『咲』

咲「……」

恭子『いつまで拗ねてるねん。はよ開けや。寒いわ』

咲「……」

まさかわざわざ家まで来てくれた恋人を凍えさせるわけにはいかない。

鍵を開けると、「遅い」という文句とともに恭子が部屋に滑り込んできた。

咲「まだ降ってますか」

恭子「日中よりはマシになったが、降ってるな」


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