ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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7:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:25:50.69 ID:cO+HlQy0o

 朝食を作るのはいつも美穂さんの役割のようです。朝食というか、全般的に食事の用意は美穂さんがしているのでしょう。エプロン姿の似合いようから察するに、ボクがキッチンに立つことはないだろうというあくまで予想ですが。
 一人暮らしもせずにいきなり美穂さんとの同居生活のようですし、美穂さんのエプロン姿は女神のごとしであるのでさもありなんというところなのでしょうけど、それでいいんですか未来のボク。

 用意された朝食はタコさんウインナーとオムレツ、一枚のトーストです。オムレツには愛らしいくまがトマトケチャップで描かれている。食べちゃうのが少しもったいないくらいです。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:26:46.14 ID:cO+HlQy0o


    +02


以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:27:20.85 ID:cO+HlQy0o


    +03


以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:27:48.38 ID:cO+HlQy0o

「こんなところで会うなんて偶然だね、と言いたいところだが、場所が場所だからね、それも必然か」

「(面倒くさい言い回しはあまり変わっていないようで安心しました)」

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:28:26.34 ID:cO+HlQy0o


 飛鳥さんと出会った場所から歩いて数分もしないところにオシャレなカフェがありました。静かだけどなんとなくかわいらしい雰囲気のお店です。こういうところを穴場というのかもしれません。
 ウッドテーブルの隅にそっと置かれた木造の小さな黒猫を見て、思わず指でツンと触ってみます。ボクほどではないですが、なかなかカワイイ子ですね。

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:28:57.64 ID:cO+HlQy0o
 五年──たったの五年で、人は変わってしまうものなんでしょうか。ボクも、飛鳥さんも。或いは他の誰だって。……いや、きっと変わるものなんでしょうね。人間も、関係性も、何もかも。
 色々な経験をして、変わる。
 ……そういう意味で言えば、ボクは今まさにとんでもない経験をしているので考え方に何かしらの大きな変化でも起きてもおかしくありませんが、まあ、それは元の時代に戻って、五年経過して、そのとき初めて実感するとしましょう。

「──さて、幸子。美穂さんとはうまくやってるかな?」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:29:41.22 ID:cO+HlQy0o

「……なるほど、どうやらあのときの話はなまじ、嘘でもなかったようだ」

 勝手に納得をしてうなずく飛鳥さん。こうして意味ありげに振る舞うのは、なんとなく飛鳥さんらしいです。
 とは言え勝手に納得をされてもボクとしては何が何だかとなるわけでして、出来ればきちんと説明をしてほしい。あのときの話とは、一体何なのか。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:30:08.16 ID:cO+HlQy0o


    +04


以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:30:43.19 ID:cO+HlQy0o

 さて、飛鳥さんが物知り顔をしていた事情はわかりました。とは言え、それはまだ、飛鳥さんが何故かこの状況を知っている、ということに対する回答でしかなく、なぜこのような状況になっているのかまでの回答ではありません。

「では飛鳥さん、なぜボクはこの五年後に来たのでしょうか?」

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:31:15.32 ID:cO+HlQy0o

 やれやれ、まったく勘の良い人です。
 とは言え、肝心の部分を知らなかったのだとしても、ボクにとって大事な情報であることは間違いなかったです。
 もしかしたらこのままずっと、元の時代には戻れないのでは、という心配がなくなったことは、この未来で生活を送っていくにおいて、ひとつの懸念点がなくなったということですから。

以下略 AAS



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