75: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/11(木) 23:21:44.84 ID:XQqGvl4N0
「内藤教諭、西住殿、皆さん此方へ!!」
「他の子たちはもうだいたい指定避難場所に向かってるよ、安心して!」
「後は西住隊長と先生達だけです、早く!!」
僕達七人が意図せずして囮のような役割を果たし深海棲艦機の攻撃が集中したことによって、他の生徒・教員の大半は既に空襲から退避した。樹木園の入り口には秋山さんと角谷さん、澤さんが待機しこっちに向かって必死に呼びかけている。
「其方の二人はまだ走れますか!?」
「は、はい!大丈夫です!」
「私も佳奈も走れる!西住さん、心配しないで!」
(;^ω^)「あと少しだお、次の空襲が来る前に辿り着ける!!」
「は、はぃ……」
「おぇっ……」
少々息が荒いアリサさんと宇津木さんを引き起こしながら励ましの言葉を掛けるが、あと150m程の距離を奴らが来るまでに0に出来るだろうかと僅かに不安が過ぎる。現に、もう次の“波”が突っ込んでくる音が────
( ^ω^)(…………あれ?)
ふと、違和感。奴等が奏でるエンジン音は確かに相変わらず頭上で鳴り響いていたが、それが徐々に遠ざかっているように感じられた。
だが、それが何故なのかを考察する必要性はすぐになくなる。
(;゚ω゚)「おっ─────」
オレンジ色の炎を吹き出し、此方へ向かって猛烈な速度で落下してくる“何か”を目にした瞬間に。
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