74: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/11(木) 23:04:11.47 ID:XQqGvl4N0
三人同時に路上に飛び出し、走る。視界の端に、他の四人も駆け出す様子がちらりと映った。
たちまち、十数機が奏でる独特の風切り音が頭上から僕等に迫る。
「やっ……」
(;^ω^)「止まるな!」
何条かの火線が上から降り注ぎ、僕等の周りで機銃弾がコンクリートを砕き白い煙を上げる。身を竦めかけた宇津木さんの腕を取って強引に併走させていると、すぐさま新手の編隊が追ってきた。
「Fuck、速いわね!」
(;^ω^)「そりゃ二次大戦時のとはいえ戦闘機の性能持ってるからな!!」
樹木園まではあと250m程だろうか。軽いランニングでも一分かからないような距離だが、何せ追いかけっこ相手の最高時速が600km/hだ。
今の僕たちにとって、この逃走距離は42.195kmのフルマラソンより険しく長い。
「敵機来ます、皆伏せて!!」
(;^ω^)「おぉおっ!?」
西住さんの叫び声に、全員が身体を投げ出すようにして地面に突っ伏す。
銃火が頭上を過ぎ去り、ほんの数メートル先のアスファルトが無数の弾痕に覆われた。
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