エンド・オブ・オオアライのようです
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590: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/14(火) 23:51:08.04 ID:7P9UOiPr0
「────了解。現地部隊と共に戦力の再編、防御拠点の応急修復・強化に入る」

恩知らずとしか言い様がない私の思考など露知らず、一人の女性がどこかとの通信を終えて私達の方を振り向いた。カツン、カツンと、規則正しくアスファルトを踏みしめる靴音が真っ直ぐ此方へ近づいてくる。

ノハメ;゚听)「おおぅ……」

私たちの目の前で立ち止まった彼女の姿に、大隈二曹が少し気圧された様子で声を漏らした。

まぁ無理もない。170を少し越えているであろう長身に、少し筋肉質で広い肩幅、切れ長でよく研磨された刀の切っ先のように鋭い眼光、そんな女性がピンッと背筋を伸ばして直立不動になれば、威圧感を感じるなという方が難しい。
きっちりとサイドテールに纏められた長く美しい黒髪と、まるでおろし立ての新品のように皺一つ無い紫を基調とした艤装服も尚更その雰囲気を助長する。

私だって、同性からこれ程のプレッシャーを感じたのは10年以上前────初めて、西住しほに相対したとき以来だ。

ただ、彼女が背負う自身の身長ほどもある大太刀と、先ほどまで彼女が立っていた位置に転がる両断されたハ級の残骸が奇妙な違和感を生じさせていたけれど。

「貴官が、ここの拠点の指揮官か?」

「えぇ、現状はそうです」

外観同様の、凜とした響きの声。何の勝負かと問われても困るけど、なんとなく負けたくなくて私も心持ち声を張る。

「陸上自衛隊所属、蝶野亜美一等陸尉。搭乗車両は破壊されましたが、一○式戦車1号車車長。

………また、現在は原隊に復帰しておりますが大洗女子学園戦車道教官でもありました」


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