550: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/07/21(土) 23:19:39.82 ID:Ju5Lf/AP0
右手で尚も盾を掲げつつ、左手に装着した主砲をその下から突き出し、構える。二号型20.3cm連装砲が轟と勇ましく唸り、砲弾が煤けた夕暮れの空に弧を描く。
『ゴァ゛ア゛ア゛ア゛ッ!!?』
少し間を挟んで、海の方から一際大きな爆発音が断末魔を伴って聞こえてきた。
《統合管制機【Hedwig】より【Fighter】古鷹、海上航行中の軽巡へ級flagshipに直撃弾。轟沈と随伴艦隊の後退を確認した。
一撃とは流石の腕前だな、Good kill》
「ふふっ、これが、重巡洋艦なんですよ♪」
統合管制機からの手放しの賞賛に、古鷹ははにかんだように笑う。よく磨かれた卵の殻のように白く美しい彼女の歯が、夕日を反射して輝いた。
( T)「統合管制機【Hedwig】、意見具申だ。速やかに当艦隊のコールサインを【Mus」
《【Hedwig】よりコールサイン“フ ァ イ タ ー”、意見具申を棄却する。尚、貴隊のコールサインはリクマ=スギウラ准将以下上層部での決定事項だ》
( T)「死ね」
まだ諦めてなかったのね、提督……。
( T)「はぁ、萎えるわ……もぅマジムリ……ロマ殺そ……」
(*メ;゚ー゚)そ「突然の反乱宣言!?」
( T)「慌てんな落ち着けマッスルジョークだ。……ギコ、ここは大洗町のどの辺りだ!?」
(,,メ゚Д゚)「東光台近郊だ、艦砲射撃で景色が大分変わっちまってるが解る!」
ギコさんとしぃさんは、表向きの顔である警備府付の護衛部隊として四年をこの町で過ごしている。地理は完全に頭に入っているようで、提督の問いにも打てば響くが如く答えが返ってきた。
(,,メ゚Д゚)「前方150mの半壊してるビルが大洗オーシャンビューだ、間違いない!……クソッ、予想以上に滅茶苦茶にされてんなオイ!」
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