エンド・オブ・オオアライのようです
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55: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/07(日) 23:29:15.20 ID:dUa8vtWv0

「…………何なの、あれ」

「……………決まっているだろ沙織、アレも深海棲艦だ」

「言われなくても解って───ぴぃっ!?」

『──────ゲア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…………』

武部さんのヒステリックな叫びを遮る形で、“3体目”が唸る。

『グガア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛』

先の2体が上げる咆哮よりも遙かに低い響きの、例えるなら蒸気船の汽笛を幾つも重ねたような鳴き声。それを耳にして、全身の肌がブワリと泡立つ。

2匹のバカでかく不細工なオタマジャクシに関しては、僕は“深海棲艦”であることしか解らない。後は、見た限りの形状から駆逐艦種と推測できる程度だ。

だが3体目の個体については、僕は“別の呼び名”を知っている。

( ゚ω゚)「…………いしろ」

「……内藤教諭?今何と────」

(;゚ω゚)「皆、散開しろ!教員も生徒もとにかくばらけて、できることなら木の下や建物の影に逃げ込め!!」

2011年10月27日。同月に重巡リ級との交戦で確認された“ヒト型種出現”の衝撃から2週間と経たぬ内に発生した、タイ海軍と深海棲艦の海戦。

タイ王国が保有する唯一の空母【チャクリ・ナルエベト】が海の藻屑と化すことになるこの戦いで、人類は初めて“艦載機を運用”する個体と─────








「“空襲”が始まるお!!!」

─────“軽空母ヌ級”と、遭遇した。


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