エンド・オブ・オオアライのようです
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45: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/06(土) 23:54:19.53 ID:Gd5bPsEi0
学園艦保安隊の人数は、決して潤沢とは言い難い。この未曾有の大混乱の中にあっては、例え一人分であっても守らなければいけない対象が増えることは大きな負担だ。

ましてや居住区は、今まさに混乱の“元凶”が暴れくるっている場所なのだ。たった一人分でも負担が増せば、防衛線全体に影響する綻びになり得る。

そもそも本来なら、今この瞬間彼女の説得に割いている時間さえ生死を分けかねない程の異常事態なのだから。

(#^ω^)「………本気で両親の事が心配なら、それこそ学園艦の外に一刻も早く避難してやれお。せっかく保安隊に救助された君の両親が、避難生徒名簿の中に“秋山優花里”の名前がなかったらどれほど悲しむか解るかお?

両親だけじゃない。この状況でも先に逃げず、君が落ち着くのを待ってくれてる西住さんたちだって悲しむお」

「……アリサさんはどうか知らないが」

「強制徴用され巻き込まれた挙げ句この仕打ち、実にFuckね」

「………」

麻子さんが低い声で茶々を入れ、アリサさんがわざとらしく眉を顰めて肩を竦める。少しだけ周りの空気が弛緩したが、秋山さんは僕が手を離した後も俯いたままだ。

とはいえ、先程の狂気じみた雰囲気は消えたし居住区に向かおうとするような素振りも見せてはいない。ひとまずはこれでよしとする。

(#^ω^)「他の奴等、聞こえたか!?お前らがやろうとしてる事も同じだ!!

自分が死にたいだけじゃなくて、実は積極的に家族を殺したい生徒だけ居住区に行け!!それが嫌なら、速やかに第2グラウンドまで走れ!!」

暴れくるう深海棲艦の騒音に負けぬよう、精一杯声を張り上げる。秋山さん同様居住区を目指そうとしていた生徒達も、徐々に抵抗をやめて同級生や風紀委員、教員達に連れられて正門から離れていく。


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