46: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/07(日) 00:12:50.17 ID:dUa8vtWv0
( ^ω^)「小山さん、河嶋さんと武部さんは?!」
「それが、まだ連絡が……あっ、今二人とも玄関から出てきました!」
( ^ω^)「二人をこっちに誘導してくれお!西住さんと松本さん、秋山さんに肩を貸して!」
「じゃあ皆、駆け足で行くよーー!!戦車道でしっかり鍛えたんだ、たかが第2グラウンドまで走るのにばてちゃダメだからね!!」
『ギィアアアアアアアアアアッ!!!!』
角谷さんの号令に従って、僕等も校内生徒のしんがりを担う形で避難を再開した。背後からは相変わらず深海棲艦による暴虐の音が聞こえてくるが、幸いまた此方にモノがとんできたり進撃する速度が速まったりといった事態は起きていない。
「………ダメだ、ボクのスマホ、うんともすんとも言わない」
「猫田にゃーさんもか〜、実は私も、なんだよね。麻子は?」
「……お婆から着信が入っていたから折り返そうとしたが、繋がらない。何も起きずに切れる」
(;^ω^)「……避難中に私語はやめなさいお私語は」
怯えるときは怯えるが、彼女達は修羅場慣れしているせいかイヤに立ち直りが早い。まだ深海棲艦の鳴き声やら何やらが余裕で聞こえてきているというのに、小走りで避難場所へ向かいつつ早くも情報交換が始まっている。
「みぽりんのスマホはどう?」
「ごめん、私のも無理みたい。……あれ、でもメールは送れる」
「あ、本当だ。今隊長のメールが私の所に来ました」
「えっ!それ本当梓ちゃん!じゃあ私も家族に───送れなーーーい!!やだもーーーーー!!!!」
武部さんが、走りながら肩を落として落胆するというなかなか器用なアクションを見せた。ややオーバーな動きながら家族に連絡が出来なかったというのはわりかし本当にダメージを受ける内容だったらしく、眼にはうっすらと涙が浮かぶ。
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