437: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/05/26(土) 21:12:32.42 ID:i92fwNbE0
交戦早々に反撃の間を与えない猛攻を展開しての、一方的なハ級撃破。流れとしては一度目の交戦と遜色ない、理想的な滑り出し。
ただし今回の場合、敵艦隊の数が最初と比べて大幅に増えているという難点が存在した。
『『『ァアアアアアアァッ!!!!』』』
《イ級三体、左翼に新たに上陸!迫撃砲、もっとペースを上げろ!》
《もう限界まで上げてる!これ以上は砲身が破損しかねん!……畜生、やっぱり60mmじゃいくらなんでも役者不足だ!》
《84mm、軽巡ホ級に着弾も効果稀薄!敵艦隊上陸速度、ある程度遅滞も止まりません!》
《屋上狙撃班より前衛部隊、新たな後続艦隊の浮上を確認した!編成にヒト型や上級種は確認できずも数は現在確認できた時点で二個艦隊12隻!》
広く扇のような陣形を組んで、私達の拠点を半包囲するようににじり寄ってくる深海棲艦たち。此方も保持する全ての火力を注ぎ込んで反撃するが、ある程度の打撃は与えられても流石に歩兵の携行火器のみで短時間に轟沈させることは難しい。撃沈には至らず、敵陣の厚みが徐々に増していくことを止められずにいる。
『ガァアアアアアアッ!!!!』
《ホ級砲撃───ぐぁあっ!!?》
「くぅっ……!?」
敵陣の右翼側に現れたホ級が、上部の連装砲を起動させる。砲火が煌めき、飛来した弾丸は私達の右前20mほどの位置で炸裂する。
積み上げた土嚢の上に機関銃を据えていた歩兵の一団が視界から消え、彼らが居た位置ではひらひらとピンク色の“何か”が桜吹雪のように舞っていた。
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