エンド・オブ・オオアライのようです
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368: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/22(木) 23:03:43.78 ID:gNRjXRdj0
《軽巡由良より旗艦、右舷側にも“ヒト型”を多数確認!リ級、ル級各2隻、軽巡ツ級3隻、空母ヲ級2隻!この内、ル級は片方がflagshipと思われます!》

《うっそでしょ……》

私のすぐ後に続いた、由良の殆ど絶叫に近い報告の声。それを聞いた葛城が小さく呻き、私も全身から血の気が引いていくのを感じた。

左舷側5隻、右舷側9隻、棲姫を含んだ計14隻のヒト型が甲板上にいるという事実。しかもこれはあくまで“視認できた限り”の戦力であり、より多くのヒト型が大洗女子学園に展開している可能性は十分にあり得る。

敵戦力の最終的な総規模次第では、大洗女子学園の奪還と居住者・生徒の救出どころじゃない。それこそ、学園を起点とした“内陸浸透”の危険性が現実味を帯びる。

「なんてこと……」

確かに、何となくイヤな雰囲気を感じていたこと自体は否定しない。だが、こうも寸分違わずあの男の……国連から派遣されてきたとかいう、“あの提督”の言ったとおりになるなんて。

《千代田より旗艦葛城、96式は半数を損失!もう支えきれないよ!》

《此方翔鶴、甲板各所から更なる編隊戦力の増強を確認!》

《SaratogaヨリFlagship-KATHURAGI!! どうシマスか!?Orderヲ!!》

《全編隊、三時方向に旋回!翔鶴隊、千代田隊も敵機を牽制しつつ離脱を!

葛城よりCP、作戦を中断し学園艦上空から艦載機を離脱させます!》

《CPより旗艦葛城、許可する!速やかに撤退させろ!》

学園艦上空を縦断し、特に被害が大きい商業区の敵艦に機銃掃射を敢行して迎撃能力を測る───最早、当初の計画をその通りに実行することは不可能に近い。寧ろ、敵艦隊のより詳細な情報を味方と共有するためには彩雲隊と由良の水偵妖精を生還させることが先決。葛城の判断は、間違いなく正しい。

《────敵機、直上!!》

ただ、それが遅きに失したというだけの話で。


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