309: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/02/21(水) 23:13:30.00 ID:BsS8N4hC0
約1名が織りなす背後の喧噪に生暖かい視線を送っていた眼を、思わず微かに見開く。
火を噴くモスバーグ。銃口から弾丸が吐き出される刹那、マズルフラッシュによって照らし出された廊下。そこに見えたモノが俄に信じられず、僕は後方に眼を凝らし続けた。
そんな事、あり得るはずがない。後ろから追いかけてくる“何か”が、船舶科の制服を着た人影だなんて。
310: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/02/21(水) 23:20:44.95 ID:BsS8N4hC0
あまりの出来事に、悲鳴も怒声も上げられない。脳の機能は覚醒直後からすればかなり回復しているはずなのに、背後の光景を現実として受け入れてくれない。
そして、状況の変化は受け入れるだけの時間も与えてくれなかった。
「「ウ゛ァアアアアッ!!!』』
311:名無しNIPPER[sage]
2018/02/22(木) 09:23:47.69 ID:vXs/V1X80
乙
まだサメさんチームになる前の出来事だったのか・・・
312:名無しNIPPER[sage]
2018/02/22(木) 12:17:31.52 ID:Y5iztrOA0
おつおつ
こんな時でも輝けてるのは凄いなw
313:名無しNIPPER[sage]
2018/02/22(木) 20:21:27.39 ID:BVbAyXb70
自演してるってマ!?!?!?!?!?!?
314:名無しNIPPER[sage]
2018/02/22(木) 20:37:43.96 ID:Hr59C89z0
source
315: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/22(木) 23:23:24.71 ID:CSRI4Ade0
(メメ;゚ω゚)「なっ……なっ……」
(;●▲●)「面食らうのも無理はねえが説明は後回しにさせてくれやあんちゃん!!」
あまりにも異様な状況に言葉が出ず、僕は酸欠の金魚よろしく口をぱくぱくと開閉させる。根賀さんは有無を言わせぬ口調で僕に向かって釘を刺しながら、再びSIGを抜き放つ。
316: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/23(金) 10:40:43.81 ID:JWwMSKGgO
「この……っ、野郎!!」
「ギギッ!?』
根賀さんにのしかかり彼ともみ合う少女(の形をした何か)に向かって、踵を返したムラカミさんがそのまま足を突き出す。刹那の戸惑いこそあったものの、それでも放たれた蹴りは140cm程度の小さな身体を吹っ飛ばすには十分な威力を持っていた。
317:名無しNIPPER[sage]
2018/02/23(金) 18:07:16.92 ID:BeXlzV2G0
一気読みしたいんで応援しかできないけど応援してます(ボキャ貧)
318: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/24(土) 23:44:22.23 ID:8A9iV12l0
笑い声。そう、これは笑い声だ。それも生後数カ月の赤ん坊が上げるような無邪気で明るいやつが何十と重なり、足音と共に僕たちの方へ凄まじい速度で近づいてくる。
学園艦下層で、しかもこんな状況下では聞こえることが絶対に有り得ない“それ”を耳にして、全身の肌が粟立つのを感じた。
(#・∀・)「Go!!!」
319: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/26(月) 23:17:39.14 ID:vbxnl7x50
「────ムラカミさん、ラムさん、こっちですこっち!!奴等直ぐ後ろまできてますよ!!」
「根賀のおっさんも早く!!おい、ムラカミさんたち回収したらすぐ閉められるようにしろよ!入られたらこの区画は丸ごと終わりだ!」
銃声とおぞましい笑い声の下で続く、命懸けの鬼ごっこ。それに終止符を打ったのは、前方に姿を現した巨大な隔壁だった。
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