エンド・オブ・オオアライのようです
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292: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/16(金) 22:51:48.44 ID:jlHLK4dm0
英国人は、恋愛と戦争には手段を選ばない───元より格言好きなダージリンが、特に気に入って繰り返し口にしてきた言葉。

アスパラガスも彼女との交流の中で何度も(内心うんざりしながら)聞かされたが、今のダージリンはまさに、全てを擲って思い人を助けようとしている恋する乙女の姿そのままだ。

(…………やれやれ、ザマス)

正直、“政治的”に考えればアスパラガス達にとってこの案件に首を突っ込むことはあまり得策とは言い難い。西住みほを助けたいという思いはダージリン達ほど切実ではないにしろあるものの、既に一度統合を経験している学校としてはあまり“国”に睨まれるような動きは避けたいという思いもある。

況してや戦車道でも毎回のように一回戦敗退し学園艦としての取り組みもマジノ女学院の二番煎じに過ぎないBC自由学園は、聖グロリアーナと違って実績にも乏しい。仮に廃艦論などが出れば抗うのは当時の大洗女子学園並みに難しいだろう。

(………まっ、とはいえ既に“協力は吝かではない”って明言してしまったザマスしね。

それに、ここで協力を蹴ったらボルドー達に何言われるかも解ったもんじゃないザマス)

本当に、つくづく、自分も含めて、戦車道乙女というのはどいつもこいつもプライドの塊みたいな奴ばかりでいけない。

目の前で、プライドも保身も捨てて他人を助けようとしている同い年の少女がいる。だというのに自分がそれらに縛られて動けないなど────それこそ、私たちのプライドが許すものか。


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