エンド・オブ・オオアライのようです
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215: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/01(木) 00:13:20.44 ID:yfYfLkIn0
じわりと、掌に汗が噴き出る。

深海棲艦の鳴き声は基本的に聞くに堪えない騒音である上音量も尋常じゃないため、しばしばあれもまた立派な攻撃の一つだと揶揄されることがある。築辺も知識として元々その事は知っていたが、今の咆哮は比喩表現ではなく明らかに物理的な衝撃が襲ってきた。

仮に今の声のせいで墜落機が出たと言われても、築辺は───のみならず、航空隊のパイロット達は納得するだろう。

『ボォオオオオアアアアアッ!!』

もう一度、怪物は咆哮する。今度のものも十分に大音声ではあるが、それでも最初のものに比べれば声量は落ちている。

………ただそれは、“口内から単装砲が突き出たため”という物理的な要因も影響している筈だ。更に両腕も甲板から離れ、手首の連装砲が鈍い駆動音と共にゆっくりと仰角を調整し始めた。

《空中管制機【Sky-Eye】より航空隊各機、敵が“お目覚め”だ。攻撃を開始しろ!》

£;°ゞ°)《言われるまでもないさ、あぁ!!》

管制機からの指示が飛ぶと同時に、ロミスが先陣を切る形で航空隊から一部の機体が突出する。

一部、と言っても規模が規模だ。実に200に迫る戦闘機が、第1波攻撃をかけるべく一斉に眼前の巨大船を照準に収めた。

£#°ゞ°)《Weapon Free!!

USFJ-AF-Knight-01, FOX-3!!》

(●゚ ゚●)《JASDF-Swallow-01, FOX-3 FOX-3》

(,,#゚ ゚)《RMAF-Wyvern-01, FOX-3!!》

凄まじい数の対地・対艦ミサイルが、無線で飛び交う発射符号と共に船体或いはその上の怪物めがけて殺到する。

鳴り響く轟音。オレンジ色の炎が海面を照らす。


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