エンド・オブ・オオアライのようです
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216: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/02/01(木) 00:43:17.47 ID:yfYfLkIn0
だが、それらは怪物にも船体にも届いていない。

200発近いミサイルは、悉くが【学園艦棲姫】の手前や上空で炸裂してしまっていた。まるで、“見えない壁”にでもぶち当たったかのように。

《Negative, Enemy have no damage》

£;°ゞ°)《Jesus!!》

管制機からの無情な報告を無線越しに耳にしながら、ロミスが機首を反転させつつコックピット内で毒づく。

£;°ゞ°)《これまた事前情報通りだ!

Knight-01より各機、学園艦棲姫には“船体殻”がある!注意しろ!》

船体殻。主に艦娘と、ヒト型の深海棲艦が身体の周囲に展開する不可視の防壁の総称だ。

非ヒト型種の甲殻や艦娘の艤装装甲をそのままバリア化したようなものと言えなくもないのだが、此方は全身を完全に覆い尽くす上に出力が落ちるまでは攻撃を“絶対に”通さないという特性がある。

特筆すべきはその高い耐久力で、既存の陸上兵器の場合相当な集中運用が為されない限り短時間で破ることは難しい。例えば第4世代戦車一両で破ろうとするなら、睦月型駆逐艦の船体殻さえ六時間ほど砲撃を続けてようやく中破に持ち込めるかどうか。

この尋常ならざ高耐久について研究者の一人がある仮説を提唱し、現在ではそれが主流となっている。

即ち、艦娘やヒト型深海棲艦の船体殻とは、“軍艦そのもの”が人間大の防壁として圧縮された存在ではないかというもの。

もしもこの論に基づき、かつ学園艦棲姫が展開しているものも同じであると仮定するなら………それは、棲姫の周囲にもう一隻分“不可視の学園艦”が防壁として展開しているのと同義となる。


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