96: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 11:01:58.98 ID:S+a4hU780
「あれ? まゆ、それは?」
「これですか? 乃々ちゃんがプレゼントしてくれたんですよ」
ね、乃々ちゃんと振り向くと、恥ずかしそうに唸る声が机の下から聞こえた。
「なにをプレゼントすればいいのかずっと考えていたんですけど思いつかなくて……。ご迷惑じゃなければいいですけど……」
「ううん。そんなわけありませんよ。すごく、すっごくうれしいです」
ほんとうにうれしい。ずっと、大切にしますね。
「と、それよりもふたりとも。そろそろ時間大丈夫か?」
時計を見ると五時をまわろうとしていた。
もうすぐレッスンの時間。
遅れるとトレーナーさんに怒られちゃう。
「いけない遅刻しちゃう! 行きましょう乃々ちゃん」
「うう……まゆさん、引っ張らないで〜」
乃々ちゃんを抱えるように机の下から引っ張りだして。
いってらっしゃい、というちひろさんの言葉を背に、事務所を飛び出した。
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