94: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:56:15.73 ID:S+a4hU780
🎀
ありがとうございました、とお礼を言って、事務所を出ていく記者さんを見送る。
足音が遠くなっていき聞こえなくなったあと、乃々ちゃんがへなへなとソファーに腰を下ろした。
「つ、つかれました……」
「乃々ちゃん、お疲れ様でした」
「もりくぼ……あまりちゃんとお話できませんでした……」
「そんなことありませんよ。記者さんも言ってたじゃないですか。乃々ちゃんのインタビューすごくよかったって」
「うう……それはそれではずかしいぃ……」
うふふ。がんばりましたねと頭を撫でてあげる。
「それにしても最後の質問の答え。まさか乃々ちゃんと被るなんて思いませんでした」
「うっ……」
「プロデューサーとアイドルって似るんですか、って言われて、まゆ、とってもうれしかったです」
「ううう〜〜。……あっ、そ、そういえばプロデューサーさんが、インタビューが終わったら来いって言ったいました……。行きましょう」
「もうっ、待ってくださいよぉ」
笑いながら、足早に逃げていく小さな後ろ姿を追っていった。
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