84: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:23:29.75 ID:S+a4hU780
……え?
「まだアイドルになって二か月しか経っていませんけど……ほんとうにきつくて、なんどもやめたいって思いました……。歌もダンスもなにも出来なくて……みなさんに迷惑をかけたらどうしようってことばかり考えてしまって……」
85: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:26:32.06 ID:S+a4hU780
「その人はいま、とってもつらいことがあって落ち込んでいて……。なにかできないかってずっと考えたんですけど、だめだめな私にできることはなにもなくて……」
乃々ちゃんはそのリボンを手首に巻き付ける。
86: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:31:55.65 ID:S+a4hU780
声はかすれはじめていた。
動きは全然できていなかった。
もう一曲踊る体力なんて、もうすでになくなりはじめていた。
87: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:35:08.62 ID:S+a4hU780
乃々ちゃん。
あなたをプロデュースしているあいだはほんとうに大変なことばかりだった。
自分ひとりでいろいろなことをしなくちゃいけなくなったし、あなたは臆病だったり体力がなかったりで世話がかかったし、しかも大好きな人に振られちゃうし。
88: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:37:10.70 ID:S+a4hU780
緑色のリボンがふわりと舞った。
89: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:39:24.05 ID:S+a4hU780
90: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:41:21.88 ID:S+a4hU780
わかっていました。
プロデューサーさんが私のことを女性として見てくれていないってこと。
あなたはプロデューサーで、佐久間まゆはアイドルだから。
91: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:43:29.76 ID:S+a4hU780
曲が、終わった。
それと同時に、乃々ちゃんが胸に飛び込んできた。
92: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:44:27.02 ID:S+a4hU780
──エピローグ──
93: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:49:23.57 ID:S+a4hU780
🎀
──このまえのライブは素晴らしかったですね
「みなさんが応援してくれたおかげで、とってもいいライブができたと思います。ありがとうございます」
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