86: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/31(日) 10:31:55.65 ID:S+a4hU780
声はかすれはじめていた。
動きは全然できていなかった。
もう一曲踊る体力なんて、もうすでになくなりはじめていた。
それでも、額にびっしょり汗をかきながら、幸せそうに彼女は歌っている。
大好きだよ、と。彼女はささやいている。
この曲を歌おうなんて思ったのは、乃々ちゃんに決まっていて。
サプライズのように二曲連続で歌うために、ラストに自分を持ってきたのも乃々ちゃんが頼んだに違いなかった。
「…………」
ああ。だめなのに。
私の足は、勝手にステージに向かっていった。
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