1:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:11:54.44 ID:GcqWZe/T0
いつからだろう
765プロに変化を感じ始めたのは
いつからか、千早ちゃんは話すときは楽しそうに話すけれども、皆と接することが少なくなり、より歌に没頭するようになった。
雪歩はおどおどとした雰囲気を見ることが無くなり
亜美と真美はどこか幼っぽさがあったところも、だんだん大人びた凛々しい面が見られるようになり
やよいはより元気な姿が見られるようになり
伊織は家柄もあってか、何処か高貴さを感じるような個別での仕事がふえるようになり
響ちゃんは運動神経の発達を見せ、ダンスがとても踊れるようになり
貴音さんも、あずささんも、他のみんなもどこか一人一人、凛々しさや個性というものを表し始め
私は、そんな765プロに少しうずまきを感じ始めていた
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2:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:17:14.88 ID:GcqWZe/T0
ことを思い返せば、それは、プロデューサーさんが研修に行っていたハリウッドから戻って来たときのことだった
プロデューサーさんは、ハリウッドから様々なスキルを身につけて帰って来た。
長くハリウッドに居た分、少し雰囲気も変わったように見えるプロデューサーさんは、みんなの前でこう話したのだった
3:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:24:39.05 ID:GcqWZe/T0
プロデューサーさんの指導は確かに的確なもので、
指導方法も新しく、レッスンも新鮮でかつ納得するものを感じ、
レッスンは次第により充実したものへとなっていった
4:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:31:08.82 ID:GcqWZe/T0
ライブの日はすぐにやって来た
会場の中でステージを前に、社長が話をする
「おっほん。皆居るみたいだね。今日も沢山の人達がこのライブを見に集まってくる。皆体調に気を付けつつ、最高のパフォーマンスを披露できるように、よろしく頼むよ」
5:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:37:10.31 ID:GcqWZe/T0
会場には沢山の人が集まっていた
ざわざわとした声が会場の中を流れ、人が沢山集まっていることを知らせるには十分なものだった
私は控え室でみんなに呼びかけた
6:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:40:37.99 ID:GcqWZe/T0
ダン・ダン・ダン・ダン……
「行くよ」
ステージの真ん中まで歩いて行くと
7:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:44:58.77 ID:GcqWZe/T0
ダンスには、全体で踊りながらもソロで披露するパートが組み込まれていた
「ハイ!」
私が右手を挙げると
8:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:51:24.13 ID:GcqWZe/T0
ライブが終わり、会場の撤収が終わると、控え室で伊織がぽんっと椅子に座った
「今日のライブは良かったわ。ひとまず成功ね」
「うん。そうだね。ボクも課題だった所を克服できたような気がするし、良かったんじゃないかな」
9:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 19:56:00.90 ID:GcqWZe/T0
そして、社長が控え室に来て、おっほん。と、その場をただした
「えぇ〜。諸君。今日はよく頑張ってくれたね。見に来た人達も満足そうだったよ。まだまだこれからももっと765プロは良くなっていくと思う。明日からの活動にも気を引き締めつつ、今日はゆっくり休んでくれたまえ」
「よし、それじゃあ解散だ。今日は皆、ありがとうございました」
10:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:08:31.33 ID:GcqWZe/T0
次の日、私はアイドル活動での仕事があるため、事務局へと来ていた
事務局には伊織も来ていて、何やらスケジュール表をチェックして難しい顔をしていた
「おはよう伊織」
11:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:11:31.36 ID:GcqWZe/T0
毎日だんだんと忙しくなっていった
最近、私達のアイドルとしての活動は少し話題になっているようだった
「春香、ちょっといいか」
12:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:13:51.15 ID:GcqWZe/T0
「何だったの、はるるん」
「仕事の提案が来てて、そのお話があったの」
「へぇ〜がんばってね」
13:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:19:58.80 ID:GcqWZe/T0
事務所はいつも忙しかった
誰かが戻ってきては、報告し
誰かが活動しに事務所を出て行っては、また誰かが戻ってくる
14:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:30:02.56 ID:GcqWZe/T0
「皆集まってくれ」
プロデューサーさんがみんなに呼びかけると、みんな、その場に集まる
「皆がいるこの機会に言っておこうと思うが、あと半年くらいしたらとても大きなライブが開催されるみたいなんだ。そのライブには沢山のグループが出場して、大きな大きなライブになるらしい」
15:名無しNIPPER
2017/12/25(月) 20:34:07.79 ID:GcqWZe/T0
「よし、大きなライブに出場するわよ。みんな、仕事にも気合い入れて取り組んで掛かるわよ」
「私、がんばります」
みんな、それぞれ思いを口にする
16:名無しNIPPER[sage]
2017/12/25(月) 20:43:43.36 ID:GcqWZe/T0
今日は終わりです。あと、1日、2日ほどで完結させたいと思います。また明日
17:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 09:44:54.75 ID:ZFTv3wkS0
次の日、ダンスのレッスンがあり、私はみんなに呼びかけた
「みんな、今日の練習がんばろうね。一致団結してがんばろう」
「おう」
18:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 09:49:31.00 ID:ZFTv3wkS0
「千早はもう少し動きを大きくして、やよいももっと笑顔で。他にも、全体的にみんなもう少し元気に踊って良いわよ」
「元気に…ですか?」
私が聞くと
19:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 09:53:11.08 ID:ZFTv3wkS0
「え?」
私は伊織を見た
「来たるライブに向けて練習しろと言っても、並び順も分からないし、前と同じ配列で歌うわけでもないと思うわ」
20:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 09:57:39.71 ID:ZFTv3wkS0
何となく、複雑な気分だった
ダンスの途中で、響ちゃんがダンスをとめた
「伊織。今のところもう少し早く踊ってくれないか。何か今のちょっと動き辛かったぞ」
21:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 10:03:30.59 ID:ZFTv3wkS0
「ハイハイ。みんなとりあえず元の位置に戻って。センターには春香がついてやるわよ。配置については今度プロデューサーに、聞いておくから」
「はい…」
私は真ん中の立ち位置に戻る
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