【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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◆17z5a1JMEs
[saga]
2017/12/24(日) 03:50:33.31 ID:tCiOWLnR0
会場に到着すると、既にライブは始まっていて人だかりができていた。
中心には静香ぐらいの年齢の女の子たちがいて、無機質なオフィスが集められたこの街をカラフルな色で塗り替えるかのように明るい笑顔と楽しそうな歌声をまき散らしていた。
プロデューサー「どうです?最上さん、アイドルの歌もなかなかいいものでしょう?」
静香父「……ああ、そうだな。悪くないのかもしれない。だが、君も静香も勘違いをしている。君が私を訪ねてきたのは静香がアイドルを続けることを認めさせるためだろう?」
プロデューサー「ええ。」
隠さない、か。不愉快な男だがそこだけは認めてもいい。
静香父「私は、別にアイドルが嫌いだから認めないわけではない。静香にとってあまりにもリスクが高い仕事だから反対しているんだ。」
プロデューサー「リスク、ですか」
静香父「そうだ。確かに今路上ライブをしている子たちには実力があるのかもしれない。だが実力だけで売れる世界ではない。そうだろう?」
プロデューサー「ええ、おっしゃる通りです。さらに質の悪いことに、見かけが良くて実力があるアイドルは山ほどいて、それでも売れるのはほんの一握り。しかもなにがきっかけで売れるかもわからない。アイドルの世界はそんなところです。」
私が言おうとしたことをこの男は続ける。そこにすこし驚かされた。
静香父「それが分かっているなら、私が静香がアイドルを続けることに反対することも理解できるだろう」
プロデューサー「そうですね。わかります。もしかしたら私が最上さんと同じ親の立場だったなら反対していたかもしれませんね」
静香父「分かるなら諦めろ。私を説得するより他のアイドルの育成に専念したほうが効率的だろう」
プロデューサー「でも、私は彼女たちがステージに立つまで何を思い、どんな努力をしていて、何故トップアイドルを目指しているのかを知っていますからね。もちろん静香さんのも。ですので、物の見方には最上さんと違いがあります」
静香父「静香が誰よりも努力していることは私も知っている。知ったうえで娘をアイドルの世界に置きたくはないんだ。すべてを投げ捨てるかのように努力する娘が敗北する姿を見たくもないし、そんな思いを静香にもさせたくはない。」
プロデューサー「やはり物の見方が違いますね。最上さんは静香さんの失敗を恐れていますが、私は彼女の将来を楽しみにしているんですよ。」
静香父「楽しみ?」
プロデューサー「ええ、精一杯努力をして人として魅力的になった静香さんが、トップアイドルとして最高のステージを作り上げる姿を。だから私は静香さんの力になりたいと思っている」
この男は静香と同じようなことを言う
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