【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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95: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:51:08.36 ID:tCiOWLnR0

静香父「それは絵空事だ。先ほども言ったが、これは分の悪すぎる賭けだ。静香は他人より努力をしている。一番報われるべき人間だ。だがそんな一番報われるべき人間がなおさら報われ難いのがアイドルの世界だ。奇跡はそれをもっとも必要としている者にはおこらないんだ」

プロデューサー「その通りです。本当に報われるべき人間が報われにくい世界です。だからこそ私は静香さんのような人間には報われてほしい。彼女の頑張りとアイドルにかける思いを知っているから。そのためならどんな努力だって私は惜しみません。」

静香父「どんな努力も、か……」

静香の思いは私も知っている。痛いほどに。
私はこの男の事を少しうらやましく思った。この男はそんな静香の力になってやることができるのだから。

プロデューサー「はい。でも私の努力でも足りないかもしれない。敵は大きいですからね。だから最上さん、力を貸してくれませんか?」

静香父「私の?何を言っているんだ?私になにができるというんだ?」

出来ることがあるなら教えてほしいくらいだ。

プロデューサー「それはもう出来ることばかりですよ。でもそうですね、まず始めるべきは彼女のファンになることからです」

静香父「ファンに?」

プロデューサー「静香さんのステージ、まだ見たことないですよね?あれは本当に素敵なんですよ。素敵な静香さんを親として見てみたくないですか?」

この男は子供のように目を輝かせながらうっとりするように私に語る。
そしてさらに「あ、ひとつ言い忘れていました。」と言葉を続ける

プロデューサー「最上さんは、静香さんが努力の果てに失敗することを恐れているようですが、安心してください。」

静香父「安心?」

プロデューサー「ええ、うちのアイドルはそんなことで挫けるほど弱くありませんから――」

プロデューサーが言い終わる直前、ライブの音がやみ、代わりに何かが砕けるような音がする。
中心で歌っていた女の子の一人に男が蹴りを加えている姿が見えた。

静香父「なんだ?何が起きた?誰かが乱入でもしたのか?」

プロデューサー「すいません。最上さん、話はまた後日!」

静香父「お、おい!」

プロデューサーはライブの中心に駆け出そうとする。だがそんな彼を制止する声がかかる

莉緒「待って、プロデューサー君。私が何とかするわ!」

プロデューサー「……莉緒?」

警官のコスプレをした女性が銃を構え、乱入者に向けて声を上げる。
その後はライブの中心にいた女の子達とプロデューサーの機転によって、なんとか乱入者を締め出すことに成功した。どうやら乱入者は引ったくり犯だったようだ。




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