【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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◆17z5a1JMEs
[saga]
2017/12/24(日) 03:46:20.62 ID:tCiOWLnR0
17 〜クリスマス当日〜
百瀬莉緒は辛抱強く居酒屋からの監視を続けていた。
警察のコスプレ衣装に着替えてからもなかなかプロデューサーが共同ビルから出てくることはなかった。流石に恥ずかしくなったのか、莉緒は室内であるにも関わらずコートを羽織っている。
だが、なかなか警察も大変な仕事よね、などと酒を飲みながら考えていた、そのときようやく忍耐の成果が表れる時が来た!
共同ビルの入り口から見知った人影が出てきた、あれはプロデューサー君?しかし影は1つではない。もう1つある。まったく私の知らない人だ。
「入った時には1人、でも出てくるときには2人。これなあに?」
といったなぞなぞを出されているような気分になる。
けどそうも言ってはいられない。2人が移動を開始したからだ。私は素早くカードで会計をして2人の後を見失わないように、でもばれないように。そんな絶妙な距離感を図りながら後をつける。だが素人の尾行が上手くいくはずなどなく、2人が人ごみに紛れた時、いともたやすく見失ってしまった。
でも一つ面白いものを見つけた。いや、聞こえたという方が正しい。2人の会話ではない。ミュージックだ。それと普段私が765プロのアイドルとして耳に馴染んだ声。翼ちゃん、ジュリアちゃん、瑞希ちゃんの3人の歌声だ。彼女たちは路上ライブをしているのだ。この人だかりも彼女たちが作り上げたものだろう。人ごみの中を慎重に目を凝らすとプロデューサー君の姿があった。誰かと会話をしている。問い詰めようと思ったが、やめることにした。
軽快で花火が弾けるようなミュージックが私の心を震わせる。そうよね。この音楽を前に理由を問うなんて無粋よね。
気付けば私は、3人が奏でるメロディーに夢中になっていた。
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