【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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75: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:38:29.77 ID:tCiOWLnR0

奈緒「でもな、そんな私のところにもどこかの誰かさんが相談の手紙を送ってくれたんですよ。いや、その子、友達の名前は匿名にしてたんだけど下の名前はたぶん、本名でそのまま書いてて……いや、まあいいわ。とにかく友達を元気づけたいって気持ちがありありと伝わる心のこもった手紙が来たんですよ。心がこもり過ぎて番組に使うには気が引けてしまうほどな。」

そういう奈緒さんも言葉を丁寧に選ぼうとしているのが伝わってくる。

静香「奈緒さん、信頼されてますね。その人に」

奈緒「うん。律子さんじゃなくて私を選んでくれたのが嬉しくてな〜。どうやら私も少しは必要にされているみたいやってね。柄にもなく真剣に悩んだわ。なんで律子さんじゃなくて私なんだろうって。でも真剣に考えて初めて私らしい答えを返すことができたんや。その時思ったんです。私にもやる意味があるのかもなって」

ふざけているように見えて奈緒さんは見えないところで真剣に考えている。
自分の見えないところで、人が人のために何をできるのか考え行動している。見えないだけでそこには人の温かさが存在する。自分にその恩恵がなくても、その事実だけで私はなんだか嬉しくなった。

静香「きっと、その子の友達は元気になりますよ。」

私は無責任だと思いつつも自分の信じたい言葉を奈緒さんに投げかける

奈緒「そうかな。だとええけどな」
奈緒さんは照れ臭そうに笑った。




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