【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
1- 20
71: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:36:22.78 ID:tCiOWLnR0

10 〜クリスマス当日〜

スポーツバラエティの収録が終わり、莉緒ちゃんとの待ち合わせをしている居酒屋に向かっている途中で百合子ちゃんから電話がかかってきた。『力を貸してください』と。ただ事ではないと思った私は、どこに向かえばいいかを聞いたところ『ゲームセンターです!』と返事が返ってきて最初は拍子抜けをした。
けど、会って百合子ちゃんから杏奈ちゃんの行動に対する静香ちゃんの推理を聞かされた時、助けてあげたい、と思った。実際何をさせられるかもわからないのに、だ。

このみ「なるほど、杏奈ちゃんの行動の裏にはそんな意図があったのね。それはわかったわ。でもなんで私をゲームセンターに呼んだの?」

百合子「それはですね……」

百合子ちゃんはどう伝えようか、どうすればわかりやすく伝わるかを思案し始める。

このみ「取り合えず、静香ちゃんと別れてからの百合子ちゃんの行動を時系列順に話してみてくれる?」

百合子「はい。まず杏奈ちゃんの携帯に電話を掛けたんです。でも電源を切っているみたいで繋がりませんでした。」

このみ「うん。携帯がないと電話もメールもできない。今の時代ってそこが不便なのかもね。それで次はどうしたの?」

百合子「杏奈ちゃんの家に電話を掛けたんです。ですがまだ戻ってきていないらしく、帰ってきたら連絡を入れてくれるようお願いをしました。」

このみ「ふむふむ」

百合子「次に事務所に電話を掛けたんです。でも事務所も杏奈ちゃんの家と同じ状況でした」

このみ「行方不明ってやつね」

百合子「そこで今度は杏奈ちゃんの好きな場所を探してみることにしたんです。杏奈ちゃん、最近古いゲームにはまっているんですが、実はその筐体が置いてあるのは都内に2か所しかないんですよ」

このみ「そのうちの一つがここってことね?」

そういえば、今日百合子ちゃんと電話でそんな話をしたわね。

百合子「はい。でもここにも杏奈ちゃんはいませんでした。だからもう一か所の場所をネットで調べてみたんですが、検索にヒットはありません。杏奈ちゃん言っていましたそこは杏奈ちゃんにとっての『秘密基地』だって。それはそういう意味だったんですね」

このみ「なかなかうまくいかないものね。でも話の流れからして、次に百合子ちゃんが考えたのがこの『カゲキ王』このみ姉さんの手を借りるってことね?でも私、セクシーしか貸せないわよ?それが今必要なの?」

そう、そこが問題だ。杏奈ちゃんと連絡を取る手段なんていかに私がセクシーでも流石に無理だ

百合子「いえ、借りるのはセクシーじゃありません。このみさんからお借りしたいのは、ゲームの腕前なんです。」

このみ「え?ゲームの腕前?」

百合子「そうです。」

駄目だ、説明を求めたのにどうしてそうなるのか私には全くわからなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
121Res/164.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice