【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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◆17z5a1JMEs
[saga]
2017/12/24(日) 03:27:08.01 ID:tCiOWLnR0
6 〜クリスマス当日〜
可奈「はっ……はっ……!」
スポーツバラエティの仕事を終えた私は、オレンジのパーカー風スポーツウェアに身を包みランニングに精を出していた。
莉緒「あれ、可奈ちゃんじゃない?どうしたの、精が出てるじゃない」
何やら大きな買い物袋を手に提げた莉緒さんと遭遇した。
「寒いのに頑張るわね、これが私が失った若さなの!?」と何やらショックを受け始める。
「莉緒さんだって若いですよ」と私はすかさずフォローを入れる。
莉緒「なんか可奈ちゃん見違えたわ。走り始めて長いの?」
引き締まって来たわね、とお褒めの言葉をいただいた。
努力が認められて純粋にうれしい。
可奈「いえ、ここ最近始めたばかりですよ〜でも莉緒さん、実は志保ちゃんにランニングのコツを教えてもらったんです。だから成果がすぐに出たのかも!」
莉緒「ランニングのコツ?興味深いわね〜、なになに?」
可奈「志保ちゃんはこう言ってました。『ハングリー精神よ。娯楽で走ってるようなランナーは全員抜かすの』って。あと数時間は走るつもりなんですよ」
私は志保ちゃんの声真似をして、奥義を莉緒さんに伝授する。
莉緒「そ、そう。あれね、若者に人気のゲーミフィケーションってやつなのかもね」
可奈「はれ?莉緒さん、ちょっと引いてますか?」
莉緒「そ、そんなことはないわ。そうだ、頑張っている可奈ちゃんに私からのプレゼントをあげるわ」
そう言って莉緒さんは大きな買い物袋から、これまた長いタスキを取り出す。
莉緒「じゃじゃ〜ん!『本日の主役タスキ』よ!」
可奈「わ、わあ〜」
「あんまりいらないかな〜♪」と歌い出したい気持ちをぐっとこらえる
莉緒「うんうん、似合ってるわ。」
可奈「そ、そうですかね。そういえば莉緒さんは今からどこに?」
莉緒「は!そうだわ、居酒屋に秘密の作戦会議に行かないと!地球の危機よ危機!」
可奈「え〜まだ明るいのにもう飲むんですか〜。でも秘密の作戦会議、なんかかっこいいですね。」
幼い時に憧れた秘密基地のような響きがある。
莉緒「はあ、可奈ちゃんは呑気でいいわね。それじゃあお姉さん、もう行くわ!地球の危機を救うために!」
可奈「は〜い。猪突猛進もうもうし〜ん♪」
私はランニングに戻る。
立ち話で少し体が冷えてしまった。
可奈「今日は冷えすぎるかな〜♪」
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