【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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53: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:23:59.43 ID:tCiOWLnR0

もしかして駄目だしが始まっちゃうパターンなの?と私は身構える

杏奈「この主人公、百合子さんそっくりでかっこよかったから」

真剣な顔で杏奈ちゃんはそう答える。

百合子「ええ!?そ、そんなことないって、やだなあ杏奈ちゃん!」

私はそんなにかっこよくはないのに、そんなことを言われるなんて、完全に不意を突かれた。

杏奈「次に、幼馴染のギタリストね。クールな女の子で周りから誤解されがちだけど、誰よりも優しく主人公のことを思っている。王道幼馴染ポジション」

百合子「そう、そうなの!自己犠牲タイプなの、この幼馴染は。ダークサイドに落ちて主人公と途中から対立するんだけど、実はそれは主人公のためで読者とだけその秘めたやさしさと苦悩を共有する一番読者に近いキャラなんだよ」

杏奈「うん。もともと誤解されやすい性格なのに、ついには主人公にも誤解されるところは辛かった……本当は主人公のことを誰よりも思っているのに」

百合子「うん、あのシーンは熱いけど辛いんだよね。さらにそのあと主人公の誤解もきちんと解けるのに、ひどいことをしたからと主人公のもとに戻ろうとしないんだよあの娘は。でも再会のセリフが自分でも気に入ってるんだ。『あなたがくれた勇気をまた私がなくさないようにそばで持っていてください』っていうの。どう?杏奈ちゃん?」

杏奈「う〜ん、そのセリフは表現が婉曲的すぎて、よくわからなかった。杏奈が幼馴染だったら、あのとき主人公に言ってほしかったのは『いい加減に、戻ってきて!』って素直な気持ちかもしれません。」

百合子「やっぱりそこは好みの違いか〜わかった。セリフを少し修正するよ。本当に大切な気持ちは伝わらないと意味がないからね。」




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