【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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50: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:22:07.40 ID:tCiOWLnR0

未来「紙?」

貴音「ええ。律子のラジオ番組宛に静香の名前を隠して手紙を出すのです。そうですね、アイドルとして活動する女の子とでもしておけば問題ないでしょう。私のラジオの日からの出来事を詳細に丁寧に記載して手紙を出してください。番組でとりあげるような面白い内容でもありませんから、そのまま返ってくるでしょう。」

未来「律子さんのラジオか〜。そういえば静香ちゃんも律子さんのラジオはためになるっていつも真剣に聞いていたな〜」

翼「なるほど。でも手紙の返信先の住所はどうしますか?正直に書くと住所から私達だってばれちゃいますし、適当だと怪しまれるかも」

貴音「そうですね、では郵便局留めとしましょう。私が律子の処理済みかごから抜き取るというのも手ですが、いつも事務所にいるわけではありませんから」

未来「すごい!貴音さん、これなら何とかなるかもしれません。私、頑張って書いてみます!」

翼「う〜ん、未来が手紙を書くなら私は何をしたらいいのかな〜」

貴音「翼、先ほども言いましたがこの件の究極的な目的は、静香の悩みを特定することではなく、静香を元気にすることです。それなら翼にもできることがあると思いますよ」

翼「私にできること?カラオケに誘うとか、遊びに誘うとか、他には……」

未来「え〜っと、手紙、手紙の書き方……気を付けなければいけないのは、匿名と返信先と……」

2人が真剣に悩む姿を見て貴音は胸の内に暖かい感情が広がっていくのを感じる。
「人間で一番の贅沢は人間関係だ。」
ある作家の言葉を思い出しながら、静香は本当に良い友を持ちましたね。と静香の幸福を静かに願った。

だが貴音は知る由もなかった。
未来は今回の手紙の制約に気を付けるあまり、うっかり宛先を律子の「お悩み相談室」ではなく奈緒の「人生相談室」と書き間違えたことに。
そしてその間違えがある奇跡を生むということも





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