【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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46: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:20:08.87 ID:tCiOWLnR0

静香「けど、だからこそ価値があるんだと思う。」

静香父「なに?」

静香「お父さんの言った通り、売れる人間と努力や実力は必ずしも結びつくとは限らないのかもしれない。でもそれでも努力を重ねて、歌もダンスも人としての魅力も全てを高めて、トップアイドルとしてステージに立つ姿、そこから見える景色に私は憧れを抱かずにはいられないの。だってそれは簡単には得難い物だから。だからこそ人生を掛けるに値すると思うわ」

私の言葉に父は少し考えるように顎に手を当てる。

静香父「平行線だな。私たちの主張が交わるとすればそれこそ奇跡かもしれない。」

話は終わりだと立ち上がった父はそのまま玄関へと歩みを進める
このまま平行線のままタイムリミットが来てしまうのだろうか。

『偉そうにアイドルを馬鹿にしてるが、あんたの仕事は10年後AIに取られない自信はあるのか?』と語るプロデューサーの言葉が頭に浮かぶ。
けどそれを言ったところで何かが変わるわけではない。これ以上父に語る言葉を失った私は落胆して思わず――

静香「私はやっぱりベテルギウスと同じなのかな……」

と去っていく父の背中に向けて言葉を紡いでしまった。
答えなど期待していなかったし、答えなどもちろんなかった。





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