【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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44: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:18:58.45 ID:tCiOWLnR0

静香「お父さんは、なんでアイドルのことが嫌いなの?」
いつもは途切れる会話を娘が続けてきたことが意外だったのか、父は持っていた新聞を下げる。
静香父「静香、おまえは一つ勘違いをしている」

静香「勘違い?」

静香父「そうだ。静香、おまえがここのところ私を公演に誘うようになったのは、最終的にアイドルを続けることを認めさせるための段階を踏むためだ。違うか?」

静香「それは……」

静香父「だが静香がアイドルを続けることを認めないことと、私がアイドルを好きでないことに関係などない。静香がアイドルを続けることを認められないのは、おまえの将来のためだ」

当たり前だろう。と父は続ける。

静香父「アイドルには、年齢制限があり、収入も安定せず、必ず人気が出るとは限らない。そんな世界であることは知っているな。」

苦いものを吐き出すように父は言葉を紡ぐ。

静香父「売れることができればいい。売れればすべてが覆せる。だがその保証はどこにある?努力を積み重ねた先に待っているのは、努力を重ねた他の大勢のアイドルたちだ。」

静香「……私は努力でも、他の全てでも人に負けるつもりはないわ」

静香父「かもしれないな。だが人の人気とは必ず一番集まるべきところには集まらないんだ。例えばこんな統計結果がある。静香、今仮に人の命を救うようための基金がいくつかあって、その違いは死者の多寡だとする。そして今お前に多額の資金があるとして、どういう基準で基金を選ぶ?」

どうしていきなり統計の話になるんだと、父に食い下がろうとしたが、いいから答えろと先をうながされた私は仕方なく答えた



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