【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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109: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:58:35.39 ID:tCiOWLnR0

26 〜クリスマス翌日〜

次の日、私は未来に呼び出されて事務所に来ていた。見せたいものがあるらしい。
引ったくりに盗られたバッグは何故か杏奈のところにあって、ようやく未来のもとへと戻ってきたと未来は興奮交じりに私に語って聞かせた。
そして今、準備があるから部屋の外で待っていてと頼まれ待機中だ。

私は昨日のことを思い出す。
……
最後の歌を歌い終わったあと、お父さんは私ではなく何故か未来のほうへ駆け寄っていった。

静香父『どうだった静香のステージは?録画のほうは上手くとれたかな?』

未来『はい、それはもう感動的なステージでした!私も楽しく歌えましたし!』

静香父『え、歌った?君がか?それじゃあ録画のほうは……』

未来『でへへ〜すっかり忘れちゃいました〜』

未来は陽気に答える

静香父『なんだと……』

お父さんは呆然としている。

未来『でへへ〜つい勢いで。』
未来は少しも悪びれもせず、笑ってごまかそうとする

静香『お父さん、未来にそんなことを頼んだお父さんがいけないと思うわ』

未来『あ、静香ちゃん、ひっど〜い』

静香父『おいおい、だが静香のステージはどうなる?お父さんは見れないのか?観客はみんな口々に最高だったっていってたぞ?もうあんなステージは見れないんじゃないのか?』

未来『大丈夫です。劇場に来ればいつでも見れますよ。私、今度は今日以上のステージを目指して頑張りますね!』

静香父『……どの口がいうんだ、どの口が。』

静香『大丈夫よ。今度はもっとすごいパフォーマンスをしてみせるって約束するから。だからこれ、受け取ってよ』

私はチケットを取り出してお父さんに差し出す。
今度はちゃんと受け取ってもらえた。

静香父『わかった、受け取ろう。ただし、お父さんはまだ完全に静香がアイドルを続けることを認めたわけじゃないぞ。静香のステージを見たわけではないからな。だから覆して見せろ。今回のように奇跡を起こしてお父さんの考えなんて簡単に変えて見せろ。それがお父さんが公演を見に行く条件だ。いいな?』

勝負だぞ、とお父さんは私にくぎを刺す。
まったく本当に勝負事が好きなんだから。

静香『上等よ。楽しみにしててね』




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