【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
1- 20
104: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:55:58.93 ID:tCiOWLnR0

奈緒「ちょっと、お父さん!何言うてはるんです!静香がみんなのためにどんな思いで頑張ったか知ってはるんですか?静香がいたから翼たちも頑張り切ることができたんですよ!静香の演奏を聞いたんですよね?ならそんなこと、わかるはずでしょう!」

この世の理不尽に抗うかのように奈緒さんは私の為に声を上げる

静香「奈緒さん……」

だが父の返答は意外なものだった。

静香父「ああ、すまない。」

奈緒「え?」

静香父「言い方が悪かった。静香、あの子たちと一緒に歌ってきなさい。ピアノなら大丈夫だ。お父さんが弾く」

静香「お父さん?」

父の話す内容にも驚いたが父の話し方が、あの頃の優しい口調に戻っている事に対し、驚きと共に懐かしさがこみ上げた。

静香「どうして?お父さん、私のアイドルには反対なんじゃ……」

私は率直な疑問を口にする

静香父「確かに今でもよくは思っていない。でも、お父さんは見たんだよ。報われるべき人間に奇跡が起きる瞬間を。そしてそれを起こしたのは静香、お前だ」

最も報われるべき人間に、奇跡は起こらない。父の言葉を思い出す。

静香「……」

静香父「でもな、お父さんにとって最も報われるべき人間は静香なんだよ。あのステージには静香、お前の姿が足りないんだ。それがわかった時、思い出したよ。静香が自分のことをベテルギウスだって言ったことを。あるのかないのか分からない星なんだってな」
お父さんは続ける。

静香父「けど、静香、お前は決してベテルギウスなんかじゃない。そんな星に自分を例えるな。だがたとえ、本当にベテルギウスで消えてしまいそうになっても決して心配することはない。」

一度深呼吸をして、お父さんは私の目をまっすぐに見て宣言する。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
121Res/164.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice