【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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103: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:55:23.57 ID:tCiOWLnR0
24 〜クリスマス当日〜

演奏が終わり、ほっと安息する
観客の盛大な拍手の音が聞こえてくる。それが成功を物語っていた。

奈緒「終わったな。静香。良い演奏やったで」

静香「ふふっ、そうですか。よかったです。あの時ピアノを辞めないで」

私にピアノ勝負を挑んできた、下手くそな父の顔が思い浮かぶ。
ふと、静香、と私を呼ぶ父の声が聞こえた。
どういうことだろう?こんなところに父がいるはずなんてないのに。
もう一度、静香、と呼ぶ声がした。
私は声がする方向へ視線を向ける。
そこにいたのは、まぎれもない正真正銘、私の父だった。

静香「お父さん!?どうしてここに?」

奈緒「なに!?静香のお父さん!?」

驚きもあまり思考が回らなかった。

静香父「静香のプロデューサーに連れられて、路上ライブを見に行っていたんだ。」

静香「え、プロデューサーが?」

私はプロデューサーとお父さんが一緒に会話をする姿を想像する。

P『偉そうにアイドルを馬鹿にしてるが、あんたの仕事は10年後AIに取られない自信があるのか?』

嫌な予感がした。

静香「あの、お父さん?プロデューサーも別に悪気があって言ったわけじゃ……」

静香父「悪気?何のことだ?それより静香、ここは静香のいるべき場所じゃない、早く行け」

私はガラスが散乱した床に目を遣る。ひどいありさまだ。



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