90:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:33:38.18 ID:eJvlprTto
銀「結局、東郷さんの自殺未遂を止めることは……しちゃ駄目なんですよね?」
千景「捧げた供物がそのままで良いのなら一考は出来るけれど、結城さんの味覚をそのままにしておくことはあり得ない話よ。……それに、こう見えてハッピーエンドが好きなのよ、私」
銀「アタシも好きですよハッピーエンド! ……じゃあ、どんなに止めたくても知らない振りをしておくしかないんですね……」
千景「ええ。どうしても東郷美森の行動はこの先の未来に必要なのよ」
千景(幾度もあらゆる道筋をシミュレートしてみた。けれど、どの道を選択したとしても東郷美森の行動は外せない。結局のところ、ゆゆゆの物語は結城さんを主人公としていながら東郷さんの選択なしには結末へとたどり着けないのだから、実質彼女が影の主人公と言えるのかもしれない)
千景「鑑みると、明日に複数回の自殺未遂実験とその分析、明後日に犬吠埼姉たちを呼んでの実験結果報告と見ることが出来るわ。当然、歴史は変わってきているのだから過信は出来ないけれど、時間の強制力と言えば良いのかしら、そう言ったものが働いているのか、ゆゆゆで起こった現状ほぼ全てのイベントが発生していることは間違いない。だから、史実に沿った計画とイレギュラーに対応する二案での行動を昨日提唱したのよ」
銀「……正直、アタシが必要かな? って思うくらいに千景さんも園子も色々考えてくれていて……ほんとアタシって何なんだろう?」
千景「三ノ輪さんは三ノ輪さんよ。私たちの計画に重要な人物であり、歴史が変わったことを証明する生き証人でもある。……それと、私の、その……友人、でしょう?」カァー
銀「!」パァー
銀「も、もう! 嬉しいことを言ってくるですから! ──アタシにとっても千景さんは大切な友達です。尊敬している先輩でもありますよ」
千景「……っ……」///
千景「わ、私を殺したいでしょう!」
銀「顔を真っ赤にしながら何言っているんスか!?」
千景「……こほん」
千景「では、計画のおさらいをしていきましょうか」
銀「そ、そうですね。アタシもちょっと照れ臭かったですし」
千景「……まず明朝、私は単身上里家へ向かい──」
千景(三ノ輪さんとこれからについての最終確認を行っていく。やり取りは深夜を回り、はやる気持ちを抑えつつ束の間の就寝へと就く──そして、訪れるのは明朝、その日は遂にやってくる)
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