高嶋友奈「結城ちゃんは勇者である」
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37:名無しNIPPER[saga]
2017/12/24(日) 19:54:40.21 ID:q3nwKlWao

銀「──と、こんなところですかね」

千景「……ありがとう、三ノ輪さん。とても気持ち良かったわ」ホッコリ

銀「へへっ。いつもゲームをやらせてもらっている多少ばかりのお礼ッスよ。肩こりが少しでも楽になったんなら嬉しいです」

千景「ええ、肩が嘘のように軽いわ」グルグル

友奈「──ふぅ、こんなところかな?」

風「い、いちゅきー! あ、アタシ……し、死ぬかと思ったよぅー!」

樹『よしよし』キュッキュ、ナデナデ

夏凜「まさに天国と地獄に別れたわね……」

美森「……!」キラーン

美森「いえ、違うわ、夏凜ちゃん。この勝負、友奈ちゃんの勝ちよ!」

夏凜「いつから勝負になっていたのよ!?」

銀「それは聞き捨てならないッスね、東郷さん。理由を聞かせてもらいましょうか」

美森「一見すると、風先輩はただ苦しんで今現在樹ちゃんへと抱き着いているだけに見えるわ」

夏凜「ほんと見たまんまね」

美森「だけれど、それは物事のほんの表面にしか過ぎない。……風先輩、万歳をしてみてください」

風「ぐすぐすっ……え、バンザイ? こう? ──こ、これは!?」

風「肩が羽のように軽い! いえ、それだけじゃない!? 身体中が信じられないくらい、そう、軽いの! ダイエットで体重を四十キロくらい落としてしまったかのように!」

樹『それじゃあ空気になっちゃうよ?』キュッキュ

風「……」

樹『お、お姉ちゃん、まさか!?』キュッキュ…!?

風「ほ、ほら、アタシって育ちざかりだし……?」

樹『今日からうどんは一日一杯までね』…キュッキュ

風「!?」

美森「……分かったかしら、銀?」

銀「そ、そんな……アタシが……アタシが、負けた……!」ガーン!

ポン

千景「いいえ、違うわ、三ノ輪さん。そもそもあなたはプロのマッサージ師ではないのよ? こういった素人が行うマッサージであるなら、それは心地良さを何より重視してしかるべきなのよ。……あなたのおかげで今、私の心と身体は満ち足りている、それがただ一つの答えでしょう?」

銀「ち、ちかげ、さん……ッ!」ブワーッ

千景「ええ……!」コクリ

ガシッ!

夏凜「……何で抱き合ったのよ、この二人」

美森「按摩を通して友情が再び芽生えたに違いないわ。ああ、素晴らしき按摩交流」←大体の元凶

風「……うどんの件は樹と後でよーく話し合うことにして、その……ありがとうね、友奈。正直さっきは痛くて幽体離脱さえする勢いで、こっそり友奈に恨まれているかとすら思っていたけど、この身体の軽さには代えがたいわ。今なら百メートルを三秒で走れる気がするもの!」

夏凜「世界記録もビックリじゃない!?」

友奈「えへへ、お父さんとお母さんにも『友奈は上手だな』って良く褒められるんだー」ニッコリ

千景(……)






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