【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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82:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:21:44.12 ID:ZtE3BbpK0

「じゃあ、あきら、少しだけ相談してもいい?」

「もちろん。だってわたしは、ゆうきの親友だもん」

「でも、ちょっとわけがわからないというか、たとえ話みたいになっちゃうけど」

「とにかく話してみて。それだけで楽になるかもしれないでしょ?」

「……ありがと」

 ゆうきは意を決して口を開いた。

「たとえば、の話なんだけどさ」

「うん」

「友達が大切にしているものが無理矢理奪われてしまって、それを取り返すのに、暴力を振るってもいいと思う?」

「え……?」

 案の定、あきらは怪訝な顔をした。

「ごめん。よく分からないけど……先生に相談するか、警察に行った方がいいと思う」

 それはそうだ。しかしアンリミテッドのことなど、先生はおろか、警察に話してもどうしようもない気がする。

「うーん……もし、警察とかに頼れなくて、代わりに、自分に戦えるようなすごい力があるとしたら?」

「……警察がいない代わりに、自分に戦う力があるの?」

「うん。あと、その大切なものを奪った人たちは、その友達が持っている他の大事なものもほしがっていて、今も友達を脅かしているの」

「…………」

 あきらは黙りこくって考え込んでしまった。あきらは難しいことにぶち当たると、よくこうやって自分ひとりで考え込む。親友のゆうきはそれを知っているから、ゆっくりと、あきらが口を開くのを待った。

「……もし、そうだったら」

「だったら?」

「……わたしだったら、戦うと思うよ」

 やがておもむろに顔を上げたあきらは、ゆうきにはっきりとそう断言した。



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