【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:21:06.34 ID:ZtE3BbpK0
………………
「……ゆうきっ」
校門を出てすぐ、ゆうきは横から声をかけられた。
前は見ていた。けれどうつろな目は、きっと何も捉えてはいなかったのだろう。
「あきら、どうしたの?」
校門の横。校名のプレートによりかかるようにして、幼なじみでクラスメイトで幼なじみの美旗あきらが立っていた。
「ゆうき。一緒に帰ろ?」
「……うん。いいよ」
ひとりで歩いていても、もっと気が滅入りそうだったから、あきらの申し出は素直に嬉しかった。並んで歩き出すと、少しだけ気持ちが温かくなる。
「もしかして、ずっとわたしを待っててくれたの?」
「……そういう、わけじゃ、ないけど。ゆうき、何か様子がおかしかったから……」
あきらがゆっくりと答える。ゆうきの幼なじみは、あまりお喋りな方ではない。
「様子がおかしい? わたし、なんか変だったかな」
「うん」
あきらは、眼鏡の奥の瞳でまっすぐにゆうきを見つめた。。
「朝からずっと、様子がおかしかったでしょ? わたし、ちゃんと気づいてたよ。授業中もボーッとしてたし、休み時間中も、何か考えてるみたいだったし」
「あー……」
「昔からそう。誰かとケンカしたりすると、ああやって少しだけ落ち込むんだよね。周りに心配をかけたくないから、表面は取り繕ってるけど、わたしには分かるよ。幼なじみだもん」
「あはは……」
恐れ入る。やっぱりあきらはゆうきの親友で、きっとゆうきに隠し事なんてできないのだろう。
「誰かとケンカでもしたの?」
「ケンカっていうか……うーん……」
いくら何でも、プリキュアのことをあきらに言うわけにはいかないだろう。少し逡巡した後、ゆうきは少しだけ、傍らの幼なじみに頼ってみることに決めた。
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