【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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67:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:23:53.47 ID:0m/dVbvg0

「ねえ、あなた。えっと……デザイアさん」

「…………」

 デザイアが自分に意識を向けたのが分かった。仮面の奥の双眸を感じながら、ゆうきは口を開いた。

「初めまして。わたしは、王野ゆうき。このダイアナ学園女子中等部の2年生です」

「…………」

 デザイアはなんとも言わない。代わりに口を開いたのは、傍らのめぐみだった。

「ち、ちょっと、王野さん! なんで敵に自己紹介してるのよ!」

「敵とか、そういう言い方よくないよ。さっきの大埜さん、怖かったよ?」

「なっ、なっ……何を言ってるのあなたは!!」

「わたしは、怖いのは嫌い。ただそれだけだよ」

 ゆうきはそう言い切ると、再びデザイアに向き直った。

「……そうだな。礼節は大事である」

 その視線に、デザイアが笑ったのが分かった。

「先ほど紹介にあずかった。我が名は暗黒騎士デザイア。アンリミテッドの最高司令官である」

「うん。ほら、大埜さんも自己紹介」

「な、なんで私がそんなこと!」

「仕方ないなぁ。この子はわたしのクラスメイトで、学級委員の相棒で、プリキュア仲間でもある、大埜めぐみさん。こんな風に素直じゃないけど、とっても優しい子なんだ」

「……ふむ」

「素直じゃないって何よ! って違う! そんなことじゃなくて!!」

 めぐみは混乱するように頭を振り乱して。

「なんで敵と仲良く話してるのよ!」

「だから、そういう風に言うの、よくないって」

 ゆうきはめぐみの前に立つと、まっすぐにデザイアを見つめた。



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