【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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634:名無しNIPPER[saga]
2018/06/24(日) 10:09:43.68 ID:sW82/1G70

 そのユニコの三次元的な移動に、ウバイトーレは対応しきれないようだった。慌てて目の前にかざしたフルーレで防御をしようとする。

「そんな中途半端な防御で、何ができるのよ!」

 ユニコはそのまま、カルテナをフルーレに叩きつけた。

「………………」

『………………』

 交錯し、ウバイトーレの背後に、ユニコは着地した。グリフとドラゴが固唾を呑んで見守る中、一拍遅れて、カラン、と乾いた音が響いた。両断されたフルーレが地に落ちた音だ。

『ウバッ……!? ウバァアアア!?』

「……つまらないものを斬ってしまったわ」

 一体あの学業優秀スポーツ万能な生徒会副会長は、どこを目指しているのだろうか。一瞬グリフとドラゴの頭に不安がよぎるが、それはそれとして、だ。

『ウバ……! ウバイトォォオオレェェエエエエエエ!!』

「あっ……! ゆ、ユニコ!」

 ウバイトーレが逆上したように、後ろを振り返りユニコに両手を伸ばす。しかし、慌てたグリフとドラゴが動くより早く、ユニコは振り返った。その顔は、歓喜に満ちていた。

 己の剣が通用したことが、心の底から嬉しいのだろう。

「角ある純白の駿馬、ユニコーンよ! プリキュアに力を!」

 空色の光がその場を埋め尽くさんばかりに広がり、カルテナに集約される。

『ウバッ……!?』

 ウバイトーレが己の危機に気づくが、もう遅い。ユニコは空色の光をこれでもかとため込んだカルテナを、すでに構えていた。



「プリキュア・ユニコーンアサルト!!」



 それは、初めてカルテナを手にしたとき、ゴーダーツに放ったのと同じ、零距離で敵を穿つアサルトだ。回避不能のその一角獣の突撃に、ウバイトーレの腹に大きな穴が穿たれる。しかし。

『ウバッ……ウバッ……』

 ウバイトーレは倒れない。ウバイトールであれば、それで浄化されて終わりだっただろう。ウバイトーレは、ユニコの凄まじい剣戟をもってしても、浄化しきることができなかったのだ。



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