【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/06/24(日) 10:08:23.50 ID:sW82/1G70
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「この気配は、昨日の怪物と同じ気配グリ……」
ブレイが震えながら言うとおり、そこはすでにアンリミテッドのモノクロの世界に墜ちていた。
『ウバイトォォオオレェェエエエエエエ!!』
闇の瘴気が発生する中庭で、三人は昨日のウバイトーレと似た怪物を発見した。そのウバイトーレは、スーツを身につけているようだった。しっかりとネクタイをしめ、教科書とチョークを持っている。背中に提げているのは指し棒だろうか。
「あっ! あれ!」
ゆうきが指をさす。ウバイトーレのすぐ近くに、昨日ひかるが囚われていた闇の牢獄と同じものがある。そこに囚われているのは、隣のクラスの担任、皆井先生だ。
「皆井先生……!」
「この学校の教員か。なるほど。大した欲望を持っていたぞ」
巨大なウバイトーレの足下から現れる陰。それは凄まじいまでの圧力を放つ、アンリミテッドの最高司令官――、
「――デザイア……!」
「皆井先生は、少し口下手で空回りも多いけど、しっかりとした熱意あふれる先生よ!」
「先生を解放しなさい!」
三人の言葉に、デザイアはにべもなく答える。
「昨日告げた通りだ。この男をとりもどしたければ、ウバイトーレを浄化するのだな。昨日のウバイトーレとは比べものにならない、本物の欲望を宿すこのウバイトーレを、」
そして、仮面の奥で、笑った。
「……浄化できるものなら、浄化してみるがいい」
「昨日やれたんだもの! やってやるわよ!」
三人はロイヤルブレスを掲げる。それは、その闇の世界にあって、なお一層光り輝いているようだった。
妖精たちから放たれた紋章を受け取り、ゆうき、めぐみ、あきらは伝説の戦士の宣誓を叫ぶ。
「「「プリキュア・エンブレムロード!」」」
旋風と光が吹き荒れたそれは闇の瘴気に包まれた中庭を鋭く照らし出す。薄紅色と空色と真紅の光が吹き荒れ、その場を制圧する。それは、ロイヤリティの誇りの光。勇気・優しさ・情熱の発露そのものだ。そして、高貴な光が埋め尽くしたその場に、三人の伝説の戦士が降り立った。
「立ち向かう勇気の証! キュアグリフ!」
「守り抜く優しさの証! キュアユニコ!」
「燃え上がる情熱の証! キュアドラゴ!」
世界が闇に飲まれ、欲望に囚われた使途たちが毒牙を伸ばすとき、現れるとされる伝説の戦士。
その名は――、
「「「ファーストプリキュア!」」」
三人が変身するのを見届けて、どこか満足したように、デザイアは闇に溶けて消えた。
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